2019年10月の幼児教育無償化に引き続き、
2020年4月からは私立高校も含めた高校授業料の実質無償化が開始されます!!(やったー!)
「ん?高校も無償化始まるの?」 「その制度ってもう始まってなかったっけ?」と思ったそこのあなた!
お金の制度って知らないと間違いなく損します。
ということで、今回は一緒に高校無償化の制度について学んでいきましょう♡

sonic
高校進学なんて、まだまだ先、というご家庭でも要チェックですよ!
目次(気になるとこをタップ)
【図解あり】2020年4月スタート!高校授業料の「実質無償化」ってどんな制度?
4月から始まる「高校無償化」ですが、実はこの制度よーーーく見ると
- 国の制度
- 都道府県の制度
の「2本だて」なのです。
つまり、国の制度は全国共通ですが、都道府県ごとの無償化の制度は微妙に異なってくるということ。
ここでは、制度の概要や注意点を解説したいと思います。
公立だけじゃない!2020年4月からは私立高校も含めた授業料も実質無償化スタート
まず、国の無償化制度である「高等学校等就学支援金制度」
この図の読み方を解説するとこうなります(↓)
ここで「あれ?そういえば今でも同じような無償化の制度ってやっていなかったっけ?」と思った方もいるはず。
そうなんです!!
実は現行制度でも似たような制度は実施されています。
2020年4月からリニューアルする就学支援金の制度を、ものすごくざっくり解説するとこうなります↓
- 今までは公立高校の授業は実質無償化されていたよ(※年収910万円未満)
- でも私立高校だと足りないから、所得に応じて補助があったよ(※年収590万円未満)
- いや、それでも足りないこともあるから補助額をさらに増やしたよ←NEW

sonic
国も太っ腹ですね!!
財源大丈夫か??www
ちなみにここまで説明したのは国の制度、つまり全国共通の制度。 なので、都道府県によってはこの制度に上乗せしてさらに補助があります。
年収910万円?それとも560万円?高校無償化の所得制限や授業料以外の出費には注意
「高校無償化で、全然コストかからずに高校へ進学できちゃうの?」
と思ったら、それは間違い。(残念)
ということで、高校無償化における注意点を2点紹介したいと思います。
- すべての費用が無償化となるわけではない
- 所得制限あり
入学金とか施設設備費とか部活の費用も?思った以上に高校はお金が飛んでいく?
まず、高校では授業料以外にもお金が必要です。
公立・私立問わずね( ゚Д゚)
例えば入学金。これは合格が決まった段階、つまり入学前に必要となるお金ですよね。他には施設設備費とか、修学旅行の積立金とか、部活の費用なども…。
ちなみにこの高校無償化の制度(高等学校等就学支援金制度)では、
- 授業料のみが無償化の対象
- しかも申請は4月以降
つまり、無償化だからお金はあんまり必要ないのね!というわけではなく「やっぱり最初は必要になるよ」という話です。

sonic
現実は甘くないのね。
ただ、国の制度は「授業料のみ」ですが、各都道府県によっては入学金や施設費用などへの補助が実施されているところもあるようなので、詳しくは都道府県別の実施状況(文部科学省)をご確認ください。
また、年収270万円未満の世帯へは教科書代や教材費などの支援(高校生等奨学給付金)もありますので、就学支援制度(文部科学省)もあわせてチェックしてみてください。
共働き家庭は注意!世帯年収910万円以上で無償化の対象外
ここまでは、基本的に無償化ばんざーい♡の論調で参りましたが…
無償化の対象となるのは、世帯年収910万円未満(※目安)までなのです。
そして私立高校の無償化対象となるのは世帯年収560万円未満(※目安)まで
もう一度いいます。
世帯年収です。

sonic
今や共働き世帯の方が多いわけですし、世帯年収でいうと所得制限にひっかかるご家庭も多いのでは?
正しくいうと年収ではなく住民税の課税額で判定されるのですが、詳しくは後述します。
特にこの年収1,000万円前後というのは、児童手当とか遺族年金とかもろもろの手当等の所得制限にことごとくひっかかってくる収入世帯。
そのため、「無償化ずるい」とかいろんな声も上がっているのは現状のようです…
たとえば、東京都の場合

公式サイトへの記載はまだなのですが、東京都では私立高校の平均授業料が高いこともあり、対象者(所得制限)のラインを
世帯年収560万円(国の制度)から
→世帯年収760万円(東京都の現行制度)
→世帯年収910万円(東京都の新制度)+多子世帯への補助
にパワーアップさせるようです。
1/10に都知事が発表したので、決まりしだいまた報告します!
所得制限ギリギリの方必見!節税を駆使して対象内に滑り込む裏技とは?

先ほど、所得制限のわかれ道はわかりやすく「年収」で説明しました。
でも、詳しいことを言えば「住民税の課税額」で判定されるんですよね。
つまり、どういうことか?というと…
「節税」を駆使すれば、もしかして所得制限のボーダーラインにすべり込めるかも?
ということ。

たとえば、年収はそのままでも払う税金を減らせばOK=いわゆる節税
節税の方法はいくつかありますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)などで税金額を減らす方法もあります。(もちろん他の方法も紹介しています)
ただ、このために節税しようと思ったときの注意点が!!
それは、高校進学を前にいきなり節税を始めても遅いということ。住民税の課税は1年遅れなので、日頃から意識して節税とか税金のことを考えることをおすすめします。

sonic
だって、所得制限をちょっとオーバーしただけで数十万円の補助金を得られないとか悔しくないですか?
高校授業料の無償化は正直助かる!家計への影響や中学受験はどうなる?
高校無償化の概要がだいたいわかったところで、ファイナンシャルプランナーの私sonicが考える
- 家計への影響
- 今後の教育費の考え方
について考えていきたいと思います。
公立志望だったのに…(泣)想定外の私立高校進学となると無償化は正直助かる
特に高校は義務教育ではないというもの、現代の日本ではほとんどのお子さんが進学するといった状況なので

sonic
大学はともかく、高校はさすがに「進学しなくてもいい」という親御さんは少ないかと思います。
ただ、高校は公立校でも受験しなければなりませんので、公立と想定していたはずがまさかの私立高校へ進学といったケースもありえるじゃないですか?
そういったご家庭では、私立高校の授業料実質無償化はめちゃくちゃ助かる制度だなと思います。(所得制限はあるけどね)

sonic
高校までの教育費は家計からの捻出が基本ですよー!
中学受験を考えている家庭でも無償化はプラスになると思いきや…?
さて、中学受験で私立中高一貫校へ進学を考えている方。
中学3年間はともかく、高校の3年間が無償化の対象となるならうちも中学受験しようかな?
と考えることもあるかと思います。
確かに、私立へ進学したらざっくりと年間100万円、中高の6年間で600万円(※)ですからね。 高校の分だけでもいくらか浮けば、中学受験を考えてもいいかもしれません♡
ただ、中学受験には小学生の頃から塾へ通うことも多いですし、そもそも世帯収入が多ければ無償化の所得制限にひっかかることも。
学費が懸念事項となって中学受験をあきらめているなら考えてみるのもいいとは思いますが、 中学受験をGOするか?は、授業料だけでなく塾や受験関連費用なども冷静に見積もってみるといいですね。
ちなみに今、kindle unlimitedでこちらの本(↓)を読んでいます。(2020年10月21日現在kindle unlimitedの対象本です)
╲ kindle unlimitedなら読み放題だよ /
まとめ「無償化は嬉しい!けれど授業料以外の費用や所得制限には注意」
今回は2020年4月開始となる「リニューアルした高校無償化」の制度について解説しました。
今回はパワーアップして嬉しい改正となりましたが、依然として所得制限はありますし、この制度じたいが今後どうなるのかはわかりません。
当ブログでは、情報がアップデートされ次第またお伝えしていきたいと思いますので、お楽しみに!

sonic
教育費については他の記事でも解説しているので、こちらも読んでみてね!