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sonicの無料保険相談へようこそ!
読者さんの保険にまつわるお悩みに無料で回答していくというこのコーナー。
今日も完全中立な立場から、みなさんのお悩みにお答えしたいと思います!
さて、本日のお悩みは重複して加入している医療保険について。
「加入している保険の内容が重複しているので、どの保険を減らせばいいのか?」というお悩みについてお答えしていきたいと思います。
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目次(気になるとこをタップ)
ご質問「夫の医療保険なんですが、内容が重複しており減らしたいです。」
にのさんよりご質問をいただきました。

いつも拝見しております。ご回答いただけたら幸いです。
ありがとうございます。それでは、記念すべき第1回目ということではりきってまいりましょう!
まずは、にのさんちのプロフィールをご紹介します。
家族構成 | 夫(39)・妻(32)・娘(2)・妻の母(56) |
---|---|
世帯年収 | 夫500万円・妻300万円・妻の母150万円 |
居住形態 | 一戸建て |
現在の貯蓄額 | 100万円 |
毎月の生活費 | 35万円 |
現在加入されている保険はこちら(↓)
夫 | 共済×2(合わせて5,000円/月) A社医療保険+がん保険(合わせて5,000円/月) 団信 |
---|---|
妻 | 共済 定期がん保険(10年) |
ご相談内容はこちらです(↓)
- 夫の医療保険+共済が内容も重複しており多すぎるので減らしたいが、共済とA社の保険どちらを減らしたらいいのでしょうか?
- 共済の方が内容は気に入っているが65歳から掛金が上がる点が気になります。65歳になってからほかの保険に切り替えれば良いものなのでしょうか?
ちなみに、ご質問②「共済と老後の保障」については、別記事にて回答しております。
関連記事
「65歳以上になると保障が減る共済っておすすめできないの?」
回答:「共済+A社医療保険」は重複しています。どちらか1つでOK
にのさんが気になっていらっしゃるとおり、共済の医療保障とA社の医療保険は保障が重複しています。
ひとことで言ってしまうと、
入院したら相当黒字になりますけど!
いや、確かに保険金を受け取れることができればいいといえばそのとおりなのですが、それだけ支払っている保険料も高くなっていることは忘れてはなりません。

そもそも保険を考える前にご主人の医療保障はいくら必要か?という点を明確にしておきましょう。
まずは公的な保障を確認しよう
そもそも健康保険適用の診療でしたら、自己負担額は3割で済みます。また医療費が高額になるようなら高額療養費の制度もありますね。
ひと月あたりの自己負担額が上限額以上となれば、健康保険組合より給付が受けられる(もしくは直接病院へ支払う形での給付)となります。
ご主人の年収は500万円ということで、区分ウに当てはまりますね(↓)

ひと月の上限額はおよそ8万円ですね。
ちなみに4ヶ月以降は多数回に該当するということで

4ヶ月目以降のひと月の自己負担上限額は、4.4万円になります。
この他にも手厚い付加給付の制度がある健康保険組合の場合、さらに自己負担額は減ります。ご主人の職場でもそういった制度があるか確かめてみましょう!

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神的な存在の付加給付ですが、意外と知らない方は多いです。(もったいない!)
本当に医療保険が必要なのか?

健康保険適用分の医療費というのは、MAX額というのはだいたい計算できるものの、他にも検討しなければならないことがあります。
というのも食事代や自費診療の医療費、個室を希望するなら個室代(差額ベッド代)が必要となるからです。
また、お仕事を休むと収入が減るといった心配もありますよね。
しかしよーく考えてほしいのが、こういった出費に対してどこまで医療保険でまかないたいのか?ということ。
まず大原則である「貯蓄」から出せないか?を考えます。

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ここでいきなり保険をいくらにしようか?考える人もいますが、それやると保険料が上がる原因にもなりますよ。
貯蓄はあればあるほどいいですが、少なくても生活防衛費は残しておきたいですよね。
ちなみに生活防衛費とは、万が一の出費に備えて蓄えておく貯蓄のこと。生活防衛費がなぜ必要なのか?という理由や必要額の計算方法などは、こちらの記事(↓)で解説しています。
関連記事
【足りないとヤバイ】生活防衛費っていくら必要?今すぐ貯めるべき理由
にのさんちの場合、毎月の生活費は35万円。半年分の生活費となると
半年分の生活費
35万円×6ヶ月=210万円
現在の貯蓄額と照らし合わせると、ちょっと心もとないかなという気がします。

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もし大きな出費があれば医療費を貯蓄から出すのは厳しいかも?
ということで、にのさんちの場合は医療保険に加入しておくことをおすすめします。
医療保険の保障額は日額5000円でOK
では、具体的に医療保険の保障額はいくらに設定すればいいのか?っていう話ですよね。
結論から言いますと、日額5,000円で十分です。
1万円の保障とかまじでいりません!
なぜなら、にのさんのご主人の場合ですと、ひと月の高額療養費限度額が約8万円です。入院日額1万円の保障なら十分カバーできるものの、1週間ちょっと入院したら「黒字」になりますよね。
ん?黒字?
そう、保険ってそもそも足りない部分をカバーするもの。 入院したら医療費を黒字化したいから、保険に入るんですか?違いますよね。そういうことです。
以上が、入院日額5,000円のもので十分という理由になります。
さて、ここで気づいた方いますか?
そもそも入院日額5,000円の保障もいらなくない??
そうです。そもそも数ヶ月くらいの入院なら医療保険に入らなくても大丈夫だと思います。
限度額の計算でいうと(※ひと月8万円もしくは4.4万円とする)
1ヶ月目 | 8万円 |
---|---|
2ヶ月目 | 16万円 |
3ヶ月目 | 24万円 |
4ヶ月目 | 28.8万円 |
5ヶ月目 | 33.2万円 |
6ヶ月目 | 37.6万円 |
保険適用の治療なら半年で約37万円です。しかも最近では入院も短期化しているんですね。
そうなると、ますます高額な保障は必要ないと思いませんか?
ただ、それでも私が医療保険への加入を勧める理由は2つ。
- 入院が長期化した場合を考えたほうがいいから。
- 基本設計が日額5,000円で設定する医療保険がほとんどだから。
特に、にのさんちの家計状況からは数ヶ月に及ぶ長期入院では医療費の負担が重くなります。
またご家族も看病しなければなりませんし、仕事を休まないといけない状況だってうまれるかもしれません。そういった長期入院に備えたほうがいいでしょう。
また、基本的に医療保険って入院したら日額〇〇円というものばかり。

sonic
例えば実費分をカバーするというような、合理的な保険があればいいんですけど。(なかなかない)
- 長期入院に備えるために、保険には入っておくべき。
- どの保険もだいたい入院で○円という設定が多い。
ということになります。
ちなみにかかった医療費の実費分をカバーするという医療保険は(数は少ないですけど)実在します。ただ、保険料的にコスパが良いか?といわれればうーん(゜-゜)と言わざるを得ません。ここでは具体的な保険名は伏せますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
結論:医療保険は、共済orA社の保険or第3の選択肢も検討すべき
さて、結論を申し上げます。
にのさんのご主人の医療保険は共済+A社の医療保険で重複しておりあきらかに過剰です。どちらか1つに絞ってもいいでしょう。
しかしこの2つ以外の第3の選択肢、つまり長期入院の保障をカバーする別の医療保険を探してみてもいいかもしれません。
そしてもう1つ。忘れてはいけないのが貯蓄額を増やすこと。

sonic
高い保険料を払っている場合じゃありませんよ!まずはしっかり貯金を!
医療保険にたくさん加入していても、病気になるとは限りません。大きな災害に遭うことだってありえるわけです。
新型コロナだってそうですよね。
ただ幸いなことに、にのさんご一家は収入を得ている方が3人もいらっしゃいますよね。しっかり家計をコントロールすれば、貯蓄もすぐに貯まっていくのではないでしょうか?
保険ばかりにお金をかけるのではなく、ぜひ現金を貯めて非常時(万が一・病気ケガ・災害等)に備えるといった方法を推奨いたします。

sonic
貯蓄が貯まれば保険を卒業してもいいので、加入する保険は掛け捨てで十分ですからね。
でも、入院している間の収入ダウンは避けられない!どうするの?
医療保険に加入するメインとなる理由は医療費の補填です。でもね、
入院している=仕事できない=収入ダウン=家計ピンチ!!
ほら、やっぱり医療保険はもっと必要なんじゃない?
って思うかもしれません。
ですが会社員の方の場合ですと、急に働けなくなったとしても有給休暇があります。また、傷病手当金といってざっくりお給料の2/3にあたる額の手当金を受け取ることができます。(※最長1年半まで)
さらに、にのさんちは共働きである点に加えて世帯としてはお母様の収入もあります。
ご夫婦+お母様の3人が一気に(同時に)働けなくなるケースって…

sonic
実際あまり考えられなくないですか?
要するに、世帯としての収入はそれほど致命的なダメージを受けるリスクは低いということ。
それでも保険で安心を得たいからたくさん入っておくというなら止めません。 しかし、リスクが低いことにお金をかけるのは非常に非効率ではあります。
まずはどんな用途にでも使える現金を貯めることが、優先順位としては高いんじゃないかなぁと私は思いますね。
まとめ
「医療保険が重複しているので減らしたい」というご相談でしたが、どちらか1つでOK。今加入している保険でもいいですし、他の保険を探して入りなおしてもいいでしょう。
ただ、保険を見直す際には
- 公的保障や会社の福利厚生にはどういったものがあるのか?
- 世帯としての状況はどうか?
などを冷静に考えた上で、医療保険に入ることをおすすめします。
ということで、本日の回答はおわり。次回もお楽しみに!

sonic
あ!そういえば、もう1つのご質問がありましたね。
「老後の医療保険はどうしたらいいの?問題」については、今回は長くなりましたので別記事にて解説させていただきました。
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